MCバトル

MCバトルに勝ったときというのはめちゃめちゃ嬉しいものです。
僕は大阪に住んでいた時、おおよそ3,4年前になるのですがその頃からたまにMCバトルの大会に出ていてあの激戦区のUMB大阪予選をベスト8という輝かしい戦績で切り抜けたMCなのです。なんのことだという人のほうが多いと思うので説明しますと、UMBというラップバトルの大きな大会の中でも激戦区だと言われている大阪、その大阪予選で8番に輝いたということです。この時の動画は少しだけYOUTUBEにあるので見てください。眉毛が全部なくてニット帽をかぶってラップしてる僕がいます。

MCバトルで勝つというのには思うに何パターンかあって、それは「韻を踏む」ということとあとは「バイブス」です。「バイブス」わかりますか?「バイブス」というのは、想像してもらいたいのですが、たまに駅で駅員に「なんでこの電車はこのまま高円寺までいかないんだ」と全然路線の違う電車をさして大声でいちゃもんをつけているおじさんがいたりしますがあれがバイブスです。あの勢いの強さ、強ければ強いほどヤバイと感じると思います。ラップも同じで熱ければ熱いほど単純に勢いがあって見栄えがいいです。
「バイブス」と「韻」。「バイブス」は熱さ、これは何とかなります。そして次に肝心なのは韻です。これはまああまり良いのかどうかはわかりませんが用意していくことができます。良いのかどうかはわからない、というのはマナー的な話ではなく用意した韻を披露しないといけないという思いで頭がいっぱいいっぱいになり、相手のラップを聞けずにアンサーを返せなかったりそうこうしてたら元々用意してきた韻すら忘れてしまい何もできずに負けるというパターンが過去非常に多かったからです。1回戦で惨敗して恥ずかしさと情けなさでその会場にいてられなくなって外に出てしまい、帰りたくても終電がないので近くのビデオ試写室に泊まってオナニーした後に(あ、”革命前夜”と”アブねえメンバー”だ・・)などと思い出す時の惨めな気持ちはなんとも言えません。人前で「革命前夜」と言おうとしていたんだという恥ずかしさにも包まれ最悪です。「革命」とかで韻を踏むのはやめたほうがいいです。

それでも、まあ韻は大事なので1試合に1セットはこれだ!というラインを用意してそれだけは忘れないようにという感じで行くと丁度いいです。それがあるというのは心の余裕にもなるのでそれを披露してもしなくてもいい感じでラップできます。以上のことを踏まえて僕は大阪でラップをしてベスト8になりました。とにかくバイブスを全開にして、目の前の相手に、目の前の駅員に、この理不尽な文句をぶちかます、という気持ちで強く強くラップをしました。「俺は大阪の頂上をとるためにここにきたんだよ!!」と大声で叫んだりもしました。皆さんは「大阪の頂上」と言ったことありますか?しかし僕も嘘をついたつもりはないというか、その時は本当に大阪の頂上をとりたいと思って言ったのです。結局僕はその試合には勝てましたが、大阪の頂上には全然届かないところで負けてしまいました。ちなみにその年の大阪の頂上には今フリースタイルダンジョンにも出ているR-指定さんが輝きました。外から見ていて明らかにスキルが違いすぎたので、もうこれは完全に納得という感じでした。フリースタイルバトルというのは人の判断を狂わします。舞台に上がって自分の身の丈ではない言葉を言ってしまう、というのが往々にしてあります。
僕は「何度銃口を向けられようが、何度ここでぶっ倒されようが、俺はこのマイクだけは死んでも離さねえ」とフリースタイルバトル中に言ってしまったことがあります。僕は1度も銃口を向けられたことがないし、1度もマイクを握ってる時にぶん殴られこともありません。そんな人間が何度銃口を、何度ぶっ倒されようが、と言っても響きません。強いて言えば中学の時ヤンキーの九条くんに「朝からデブすぎる」という理由で肩を殴られたことはありますが、その時はすぐに謝って事なきを得ました。1度朝のデブで殴られてすぐ謝っているのに何度ぶっ倒されようが、しかも銃口などというのは本当にあつかましい。そんなの魂がこもっていないので本当はダメなのです。

しかし僕は変に大阪でMCバトルに出ていて勝ったことが自信になってしまい、東京に出てきてすぐに(カマしてやるか・・)というくらいの気持ちでバトルに出ました。知り合った先輩の芸人を何人も呼んで「勝つのでみててください」と言って試合に挑みました。その時の僕は韻など用意していなかいくらいが丁度いい。その場の雰囲気とビートに合わしてやってやるぜという気持ちで試合を開始してしまい、結果こんなにもダサい負け方があるのかというくらい負けてしまいました。見に来てくれていた先輩が言うには「全試合の中で1番声が出ていなかった」「耳なし芳一ってボソボソ言ってるのしか聞こえなかった」「負けすぎてヘラヘラしてた」とさんざんの言われようでした。たしかに僕としてもビートが鳴り始めた瞬間、緊張とプレッシャーで何も言えなくなってしまい小声で最初の8小節を終えてしまいこれではダメだと思って次のバース、相手のラップが終わったあとに反撃しようと思っていても結局何もうまいこと言えずにどういう意図でいったのかももう忘れましたが小声で「耳なし芳一・・」とラップしたのしか覚えていません。結果は相手にその「耳なし芳一」を捕まえられて「全然ラップが聞こえないし耳なし芳一ってなんだよ」みたいなことを言われて観客全員が盛り上がって100対0で負けました。

そもそもがHIPHOPというのは見栄えのかっこいい下の写真のような人たちがやっている音楽で、僕のようなこんなわけのわからない画素の男がやる音楽ではないのです。
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こんな顔つきのやつに「大阪の頂上にたちます」と言われても困ります。
僕がフリースタイルバトルを始めた理由は後輩君という僕が好きな男の子に「ラップの大会で勝ったら一緒に遊んでくれ」というために始めたもので、当時それを後輩君に言うと「いいよ。木田さんが勝ったら僕が1日遊んであげる。でも負けたら3日間口きかへんで?」とわがまま子供の王様みたいな提案をされ可愛すぎる充分に元はとったと思っていたのですがやりはじめてみると案外ハマった。というだけのことなのです。両親がいなくて、とか、喧嘩三昧で、とかそういうストリート的なバックボーンは一切なく、ただ好きな男の子にちょっとでも自分の存在を濃く示したいという思いからのフリースタイル。ちょっとだけエミネムみたいじゃないですかね。書いてるとそう思えてきました。思えば僕の母親は僕が中3くらいのころから鬱病で、そういう意味でもちょっとヒップホップぽいかもしれません。

母は鬱病で今は休職中なのですが、この前実家に帰って少し喋っていると「わたしもな。まだ仕事できへん。からだが動かへんねん」と言っていきなりテーブルの横からウクレレを取って目の前で弾きだしました。聞くと鬱で仕事ができない間にウクレレを習ってみるとめちゃくちゃ上手くなったとのことで、まあなかなか上手く、まさかこの音色が鬱病患者が奏でている音色だとはおもえないような音を出していました。
しかしやはり鬱のせいで表情はかなり暗く、こんな暗い顔で人間がウクレレを弾くのを初めて見た。嫌ならやめればいいのに。鬱病がウクレレを弾いちゃダメ。弾くならせめて楽しそうに弾いて欲しい。あとは父親がタクシー会社の同僚たちと蟹を食ってる写真があって面白かったです。終わります。

あと追記で、前回の記事のゲイが女にクンニしてる時の台詞「美味しい・・」ですが(あのシーンキモかったな・・)と思い読み返したら外でその女のスカートの中に顔をつっこんで女性器を匂いながら恍惚とした表情で「ひさしぶりだ・・優香の匂い」「どうしてこんなに・・」と言ってました。「美味しい・・」ではなく「ひさしぶりだ・・優香の匂い」「どうしてこんなに・・」でしたが似たようなこと言ってて同じくらい嫌なので訂正しません。
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by akuta-seiryou | 2016-03-26 21:00 | 色々 | Comments(2)
Commented by 高田健志 at 2016-04-09 18:03 x
ビッグモーラ戦で貴方をしり2年ほどブログを見ています
出会いに感謝
Commented by akuta-seiryou at 2016-04-25 14:38
あのビックモーラ戦以降からブログをずっと読んでくれているなんてうれしいです!
ボロ負けしましたが出てみるものですね!ありがとうございます


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