久しぶりにブログを更新します。ブログはサボリ続ければ続けるほどサボってしまい、別に誰にやれとも言われてないからなぁとさらにまたサボってしまうという悪循環になってしまっていたところ、更新をできたらしてほしいという声をいただき、筆を握りました。この前僕が漫画喫茶でバイトをしていましたところ、サラリーマン風のおじさんと連れのスーツの女がきて「空いてる?」と粋な感じで声をかけてきました。僕の経験上、漫画喫茶で粋な感じで声をかけてくるおじさんにはろくな奴がいなく、だいたいがほんのり酔ってるのでブースに入ってそのまま床に寝転がって寝たり、ドリンクバーが珍しいのかコーラを出しながらキャッキャと大騒ぎして店員である僕を呼んで「これ飲んじゃっていいの?」と言ったり、ダメだ。と言ってやろうかと思ったりもしますがさすがにそんなことはできないので「飲んでいいですよ」と返事をしたりして疲れてしまいます。
なので「空いてる?」の段階で過去のそういう体験が頭をよぎり、お前もそうなんだろう、という気持ちになり暗雲立ち込める雰囲気の中接客ということになります。そのおじさんもやはり例にもれず女と顔の距離を異様に近づけて料金プランの相談をしたり、こちらの提案する1番安いパックの案内を無視して女とコソコソ喋り続けています。「君は寝ちゃうからさ、ほら、このロングパック、このほうがね、安心だから、ね?」とボソボソボソボソ耳元で囁いています。女のほうは多少めんどくさそうにしていて、はやく解放してやれよと思いつつみていたらやっと料金を決めて席を決める段になりました。
その時は、リクライニングシートとオフィスシートのどちらかしか選べなくリクライニングとは名の通り背もたれの倒れる椅子が置いてある部屋で、オフィスシートというのは、背もたれは倒れない普通の椅子が置いてあるかわりにパソコンのスペックが高く仕事をしたり作業をしたりする人が好んで利用する席になっているのです。だいたい深夜の客は寝に来ている人がほとんどなので、背もたれが倒れるリクライニングシートを希望してくるのですがそのおじさんのサラリーマンはオフィスシートの「オフィス」という響きにデキる男感を感じたのか「じゃあ俺はオフィスで」と見栄を張ってきて僕が何がじゃあ俺はオフィスだ!!!!とカーーッとなっていると女が「あたしはリクライニングシートで」と言ってきて、はははお前が「オフィス」とカッコつけた瞬間に女にリクライニング、とあっさり置いていかれてさぞ情けないなと思っていると男はすぐさま「じゃあ僕もリクライニング」と言っていて、なんだそれ。僕も!じゃない。オフィスにいけ。オフィスにいけ!!
結局2人ともリクライニングで席を取った後も、ドリンクバーのスープのコーナーの前でスープを選んでる女の後ろにぴったりと立ち、後ろから女の耳に口を近づけて「ここはね、コーンポタージュが美味しいんだよ」「ここを押すとね。コーンポタージュが出るんだよ」「オニオンスープもいいけどね」「飲み放題だからね」と何故かムードを作って漫画喫茶のスープの説明をしていてムカついた。「え、この人こんな一面あるんだ..」「仕事の時と違う..」とドキドキしてもらえるとでも思っているのか。生きていて漫画喫茶のスープに詳しい、なんて要素はマイナスでしかない。僕が父親になった時に娘が彼氏を連れてきて「私は漫画喫茶のスープに詳しいです」と言われたら「帰れ〜〜〜〜!!!!!」と言う。ムカつくからだ。
こんなことでカリカリしていてもしょうがないのですが、どうしてもしてしまう。僕はあまり怒ったことがなく、怒ったことがなくというとすごい人格者というか良い人みたいになるがそういうことでもなくただ単に怒るほどパワーを使った怒りをあまり感じないのと、自分がだらしないからあまり他人のそういう部分に気がつかないだけだと思う。ただ、ひとたびバイト先の漫画喫茶の制服を着るとなぜか人が変わったかのように厳しくなり、飯や酒を持ち込もうとしてる客には「すいません。当店は持ち込みは禁止ですので次回以降は必ず持ち込まないよう、お願いします」と制し、漫画を返していない客には「返してください」と堂々と言う。デキる漫画喫茶店員になるのだ。ダサすぎる。
この前も、客の注意書きのところに「漫画何度も大量に放置していきます。悪質です」と書かれた年寄りのおじさんがきたので「すいません。漫画は本棚に返却していただけましたでしょうか?」と確認すると、激昂し「今回は返したよ!!!」「失礼だろうが!!」と暴れ始めて、僕も「いや、お客様が何度も放置されていると書かれていたので」と説明しても「今回はかえした!」「客に対してその態度はなんだ!!」とさらに暴れだし、手がつけられなくなりもう無視して延々騒がせてやろうと思うと、ふとここで店長に言われたら僕が怒られて最悪クビになってしまうかもしれない、と思い怖くなり「すいませんでした。お客様の言う通りです」と頭を下げるとその年寄りの客も僕がすぐに謝ってきた驚きからか一瞬怯み、しかしすかさず「そうだろ。お前が最初からその態度だったらこっちもこんなことになんねえんだよ」「その通りです」「な?お互い気持ちよくやろうよ」「はい。その通りです。すみません」と何度も頭を下げていたら「俺もよ、熱くなったわ。じゃあ、またくるわ」と帰っていた。またくるのか、と思ってレジの横のキッチンに戻ると同じ夜勤のシフトで一緒に入っていたお笑いの先輩・牛女というコンビの佐野さん(30)という人が一部始終を動画に撮っていた。
その動画を見ると、のれんの向こうで僕がキレられている声と僕の謝ってる声だけが入っているのですが、僕が頭を下げた瞬間だけのれんの下の隙間から僕の顔が見えるという撮影をされていてペコペコするたびに僕の顔が見えて非常に情けなかった。果たして僕はテレビに出れるのでしょうか。わかりません。
動物園に行きたいです。大阪に住んでいた時は天王寺動物園という大きな動物園がとても近い場所にあったので、よく行っていました。猿が一番好きです。猿をできることならかいたいなぁと思って色々みているとスローロリスという小猿に出会いました。可愛らしい風貌でノソノソ餌を食う姿に心をやられてYouTubeでスローロリスがノソノソとマスカットを食う動画を見たりしていいなぁ可愛いなぁとさらに心を掴まれたりしていたのですが、そこの一つの動画にコオロギを掴み、ノソノソうまそうに食うスローロリスの動画が上がっていて怖くなってしまいました。
情けない話で、当たり前なのですがスローロリスだってずっとマスカットを食べてるわけではないのです。野生の時は基本虫とかそういうのを食べていただろうし、当然のことで僕みたいなやつがこっちのほうな可愛いからとマスカットをあげていただけなのかな、と思うと当然なのですが、やはりその動物のなまの部分が写っていて印象的でした。スローロリスは、こう食べる時に「クゥ〜〜」みたいな表情になるのです。ドラマなどで人間がビールの一杯目を飲んだ後に目を閉じてクゥ〜〜とやるみたいな演出があったりしますが、あれとかなり似てる表情をします。それをマスカットでやってる時は可愛らしい、マスカットの甘さにクゥ〜〜みたいな感じなのですが、コオロギを食べ、まだコオロギを食べてるのに逆の手で次に食べるコオロギを探しつつ顔はクゥ〜〜というのを見ると圧巻という感じがします。いつか飼いたい。終わり。