2018年が始まりました!僕は去年の暮れからクラシックギターを始めました。始めた理由というのも、僕は3年前ほどに高校の時にめちゃくちゃ好きになった男の子について歌った曲「後輩君」というラップの曲をYOUTUBEにアップしたところ「これは良い曲だ」「泣いた」「素晴らしい」という反応を受けて、気を良くした僕は(よし、2曲目はガラッと雰囲気を変えて流行の雰囲気の曲を作って評判をあげよう)と思いトラックを作ってもらい、流行を意識したラップを作ったところこれが大コケしてしまYOUTUBEのコメント欄に「後輩君という名曲を世に送り出した人間と同じ人とは思えないほどの糞曲」という身内からの刺殺を食らい寝込んでしまいました。
だいたいが2曲目のPVのコンセプトは「海で30人くらいの美少年に囲まれて僕が酒を飲みながら歌ってる」というもので今の自分には実現不可能な規模の絵を浮かべてしまっていたのがまず一つ目の失敗で、実際募集の段階になってもそこまで集まらず、しかし持てる人脈の全てを使って何とか7人ほどの男を揃えることができたのですが、その中でイケメンは3人ほどであって、あとの4人は普通の男という状態。まあでもまったく集まらないよりはいいし、何よりほぼほぼボランティア状態で撮影地である江ノ島まできてくれる男の子たちには感謝だと感じていたのでこれはもうやるぞ、やるしかないと自分を鼓舞していたところイケメン3人の内2人から当日の撮影にいけなそうという連絡をうけとうとうイケメン1人と普通の男4人、プラスでデブの男好き1人という不穏な匂いが漂い始めこれはヤバイと判断した僕が事務所の先輩芸人、ぷらんくしょんのラティーンさんというアラスカと日本のハーフの女性の芸人に声をかけて来てもらうことで状況を打開しようとしました。
撮影には僕の金字塔「後輩君」のPVを撮ってくれた堀切さんというプロでカメラの仕事をしている人に今回もお願いしたところ快諾してもらい、僕はもうこれでこのPVの成功を確信して眠りについたのですが、いざ撮り終えて皆に見せたところ「画質が綺麗なぶん、なにかおかしい」「ラティーンが変」「めちゃくちゃ変なやつがいる」などの酷評ばかりが僕の耳に届きました。確かに撮影をしていただいた堀切さんの撮影技術、編集、カット割りともにとても素晴らしく、被写体が僕ではなくスダマサキさんやカメラに映える人物だと非常に素晴らしいPVになっていたと思います。
しかしやはりハゲて太ったバイが何人か男を連れて海を闊歩している異様さはさすがに技術ではカバーしきれなかったらしく、そのせいもありなにかおかしいという雰囲気が出ていました。あとはラティーンさん、これも僕の判断ミスで男で揃えるなら男で揃える、というは最後まで守ればよかったのですが「女性を一人置くことで少しでも普通のPVに近づけたい」というふぬけた下心が動いてしまってコンセプトの無さを際立ててしまっていました。
最後の「めちゃくちゃ変なやつがいる」というのはPVにて、僕の後ろで常に苦笑いでステップを踏んでいる飛鳥という人間です。飛鳥については僕はその当日初めて会ったのですが、というのもさすがにこれじゃあ人が少なすぎるだろうとなった時に僕の知り合いが「じゃあ・・飛鳥さん呼びますか・・」と
しぶしぶ出した秘密兵器のような感じで呼んでくれたのが飛鳥でした。飛鳥は江ノ島まで来てくれたのはいいのですが、本当に「他人の体が触れない」らしく逆にこちらから飛鳥の体を触ろうとしても「わああ!!」と言ってだいぶ向こうに逃げていってしまうような人でした。今回のPVでは僕にラフに肩を組んだりしてほしかったので「悪いんですが、少しだけ肩を組んでみてもらえたりってできないですかね?」と頭を下げて頼んでみると「やってみます」と言って少しだけ僕の肩を手で触って、「あああ!」と言ってまた少し向こうに走っていってしまいました。
そんな飛鳥さんがかなり努力してくれて2時間くらいかけて全身を震わしながら僕の肩を2回撫でれるようになったのを皆で喜んでいた時、なかなか喋らなかった自分の子供が初めて喋った時のような感動をあの場で全員で共有できたと思います。
しかしその感動の共有と同時にPVの理想の完成は飛鳥というとどめの登場によって完膚なきまでに叩き壊されたことも肌で感じました。僕含めみながぎこちない中、群を抜いてぎこちない動きで悲しいのか楽しいのかまったく読めない表情でモゴモゴ動いてるのが飛鳥なので皆さん見てみてください。
長くなりましたが、この2曲目の大ゴケをうけて今度は弾き語りで余計な装飾は無しに本来の自分の歌の最初の部分に戻りたい、ということでギターを練習しています。
ギターを弾いて愛を歌う、ほぼジョンレノンですがジョンレノンぐらいにならないとやっていられないような状態に12月の僕はなっていました。それは更新料を払うために夜勤を6連続で入れて、1日休んでまた5連続、といったありえないほどバイト期になっていてその合間にお笑いのライブやオーディションもあるので最後のほうはもう爆発していて「冷めた愛で暖めた 暖かい手が愛を冷した」という素晴らしい歌詞が生まれました。
理想は僕と美少年の2人のフォークデュオ「おとこうた」での弾き語りなのですが、たぶん無理なので僕が曲をつけて一人で歌います。
僕は最近彼女が東京にきてとても楽しいので、彼女との恋の歌も歌いたいです。「おとこうた」で彼女との恋の歌を歌うともう何が何やらで迷路みたいな感じになりますが、それはそれでよさが生まれるのではないかと思っています。
この前のクリスマスの時に、僕が彼女に何かプレゼントしようと考え手紙とちょっとした指輪2個とあったかい靴下をあげたのですがいざ彼女に渡してみると、その指輪が二つともありえなくらい大きくまったく彼女の指に合わず、どうしようもない空気になったことがあったのでそれなどを曲にしようと思います。タイトルは「合わない指輪」です。
思わせぶりなタイトルですが、実際男の僕でもぶかぶかなくらい大きな指輪をプレゼントして気まずくさせたというそのままの意味が込められているだけです。なぜあんなブカブカの指輪を買ってしまったのだろうと後悔したのですが、買ってしまったものはもうしょうがなくいくら後悔しても取り消せないのです。
彼女から「無理なことはしないで」と言われたのですが2018年は彼女にだいたい合うサイズの指輪を買えるくらいにはなりたいです。2018で思い出したのですが、手紙の中でも「2018年は」と書いたあとに2018の部分を二重線で消して下に「ごめん..!」と書いて「2019」と書き直すというキモすぎる間違いをしていたのでこれは自分でも嫌でした。今年もよろしくお願いします。