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お正月

はやいものでもうすぐクリスマスで、さらには来年になってしまう。もう東京にきてだいたい2年間が経っているのだ。東京にきて最初の正月は、僕の肛門にできていた小さな痔が(クリトリスだと騒いで人に見せて遊んで喜んでいた)マジで怒って僕の肛門に蓋をしてしまい一ミリも大便が出なくなってあまりの激痛とこれまで自分の尻にできた痔に対して何の対策をとるでもなく、むしろ人にお願いして自分のケツをゆっくり開き肛門の上にある小さないぼ痔が授業中の小学生が発言する時のような勢いでひょこっととびでる動画を録って見て大笑いしていた自分の情けなさと読みの甘さに憤慨そしてやはり次第にそんなことどうでもいいほどの肛門の激痛で必死に付近の薬局で新年でも空いている薬局を探たところ家の近くの薬局は全部新年がっつり休んでいてめちゃくちゃ怒りながらトイレでスマホさわって検索していると家から歩いて30分ほどのところの薬局が新年でも空いているとの情報を掴み、あまりの激痛で肛門に負担がくる動きは全部無理なので自転車にも乗れず本当に少しづつ歩いていたのですが、薬局が近くなるともうはやくとにかく薬を手に入れたくて走ってしまい、映画のヒミズのラストシーンみたいな感じになりながら駆け込んだ薬局は暖房が聞いていて本当に暖かくて優しい気持ちになり、痔の薬のコーナーまでいきどの痔の薬にしようかと悩み、ぼんやりした知識で「ステロイド」が入っているのは劇薬なので一発で効くというのは知っていたのでステロイドステロイドと思いながらステロイドが入っている薬を発見。そのままレジに持っていき新年1発目の買い物がステロイドの入ったいぼ痔の薬ていうのは嫌だなて感じだったが本当にもう尻がいたいので買って即コンビニのトイレで塗ると、さっきまで痛かった江門からどんどん痛みが抜けてゆき、ステロイドってやっぱすごいんだなと思った。
そもそもステロイドは、そもそもステロイドはっていう書き出しもどうなのかと思うのですが、まあ僕は小学生の頃から喘息を患っていて喘息を同じく患っていた人はわかると思うのですがもう本当にめちゃくちゃ息ができなくてしんどくてどうしようもない時に吸引する薬があって、小さい筒みたいになっていて底を押したらシュッと白い煙がでてそれ口に加えながら吸い込むと発作が治まる、といったもので医者にそれを渡されたときは「これはどんなにしんどくても1日2回まで。これはステロイドが入っているから命に関わる危険性があるからね」という説明とともに小さいその筒を渡されめちゃくちゃテンションが上がった。
「1日2回まで」という制約と「命の危険性」や「ステロイド」というワード、白い煙を吸い込むという妖しい魅力などが小学生当時の僕の心をぎゅっと掴んでいた。当時から僕は幽遊白書が好きだったのだけど、主人公の浦飯幽助の必殺技・霊丸(たしか3~5発しか打てない)と自分のその喘息の薬を重ね合わせて、わざと学校のマラソンとかでペースをあげて自分を疲れさせて喘息の発作を起こして吸引して(残り1発・・)みたいな感じで楽しかった。中学にあがると(ウケたい)という気持ちが自分の中でかなり芽生え始め、友達に「これは喘息の薬で必ず1日に2回までしか使ってはいけない」という説明をしてから、口にくわえて10連続くらいでプッシュして吸引するという心臓を賭けた笑いを披露していたのですが一度それをやり終わったあとににマジで心臓の辺りがギュウッと締め付けられるように痛み出してこんなことで死にたくないと強く思ってからは吸引はやらず、ゴミ箱の中などにその吸引するやつをプッシュしてめちゃくちゃ煙を捨てるというランクが1個上がったギャグに進化した。
正月というと僕がこれも小学生の頃、京都のおばあちゃんの家でテレビでいつもここからの「悲しい時」を見ていて笑いすぎて喘息発作が出てしまい、年末でどこも病院がやっていないので救急病院にいって煙を吸わせてもらった。そしてこれは記憶が曖昧なのですが、その時に太ったナースのおばさんが「尻から入れるタイプの薬もある」と言って嫌がる僕を追いかけながら座薬を入れようとしてきたのもたしかその病院でした。女の医者は怖い。
まあとにかく次の正月で僕は2回目の東京での正月を迎えるのですが、僕の予定はもう決まっていて漫画喫茶で夜勤のアルバイトです。まあ正月はこれと言ってやることがないので別にそれでも大丈夫なのですが、何だか味気ないなあと思っていると10年その漫画喫茶でバイトしている35歳くらいのバイトリーダーの人が「俺出勤じゃないけど年開けたらここくるからさ。お祭りでご飯とか買ってもってくるよ」と言ってくれて10年もいたら年明け速攻出勤でもないのに来てくれるのかと驚きながらありがたいなあと思っていたら、その人がレジの中でスマホを触ってゲームをしているのをその人と敵対している朝番のパートの23歳の女に監視カメラで見つけられてそれを社長に密告されクビになってしまった。諸行無常すぎる。そのバイトリーダーの人は5年後の東京オリンピックに向けて英語版の接客マニュアルを自分で作っていたくらい仕事熱心な人で(いらっしゃいませ。ここは漫画喫茶です の下にwelcome to MANGAKISSA と書かれたのを見つけた時めちゃくちゃ笑った)そんな人を辞めさすのはもったいない、可哀想だなあ東京オリンピックまで働くつもりでいたのにまさかその前にクビになるなんて本人も納得していないだろうと思ってゴミ箱をふと見ると、その人が10年間履いていて履きつぶして薄ーくなった黒い靴がそのまま捨てられていて映画のラストシーンみたいになっていた。先輩のアドバイスによると正月・クリスマスはどんな常連の客も見栄を張って店にはこないらしい。色んな女のブースを上から覗き込もうとしたり女のブースの中にエロ本を投げ込んだりしたり、ブース中にフケを撒き散らしてその真ん中にはじめの一歩 87巻だけを置いて帰ったりしているような奴らに見栄も糞もないと思うのだけど、やはりあるらしい。まあでも基本的にはくるのでクリスマスの次の日は来るし、正月も2日から普通にくるらしい。新年明けて早々にフケで雪山みたいになってる部屋の中からなぜかいつも真ん中に置かれているはじめの一歩の割と最近の巻を救出するという仕事をして1時間960円を貰いにいくのはもうまったくモチベーションがわかなくて想像しただけでゲンナリした気持ちになるのだけどもまあいかなくてはならない。
バイトしていてなによりしんどいはクレーム対応で、もうこれは本当にもうしんどくなるでできるだけ0で対応するようにしています。クレームの内容というのも熱いたらこスパゲッティを前にして「これは全然熱くない」というクレームがきて、それを作り直して持って行くとさらにそれを食べ終わった後に食器を持ってきながら「もう1度たらこスパゲッティを」と目を見て注文されるという生きてきてこんなに緊張しながらたらこスパゲッティを作ることがあるのかというほど緊張しながらたらこスパゲッティを作って、仕上げに1500Wのレンジで30秒ほど温めて熱々にして持っていくと「これでいいんだよ」と褒められてホッとするというのをやっていてもうどうしようもないです。正月はせめて緊張しながらたらこスパゲッティを作りたくない。終わり
by akuta-seiryou | 2015-12-16 17:17 | 思い出


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