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古本屋

先日入江陽さんという音楽を生業としている方から「以前にアップルミュージックで配信していた木田君のCDの売り上げがあるからまた振り込むね~」という旨の連絡を受けた。

そのことをすっかり忘れていたので、不意に来るお金にテンションがあがっていると「話は変わるけど、今度木田君の弾き語りのCD出すの一緒にやりたいですよ!手伝わせてくださいよ!」というメールをもらった。

入江陽さんという方はしっかりと音楽をやっていて、自分のCDのほかにも映画音楽も作っておられて今度その映画が全国でやったりもするという超しっかりした人であり、すなわちこの人のバックアップを受けてCDを出せるというのは端的に言ってかなりありがたいことで何が何でもこれにすがらなくては、と思い「ありがとうございます!!お願いします!!ぜひやりましょう!!」と返信すると「ありがとうございます!今何曲くらいありますか?」と言われ、固まってしまった。

完全に0曲なのである。なんといっても僕は未だGすらまともに弾けない状態でいて、練習といえばめちゃめちゃ簡単なコードであるEmをポロロンと弾いて一人ニヤっとして終わりみたいなどうしようもない状況で、しかしその旨を入江さんに伝えるとこれはまず100パーセント呆れられる。

今の僕の状態で入江さんに見捨てられるとなるとかなり危機的な状態になる、入江さんにだけは、入江さんにだけは見捨てられてはならないと思い「0曲ですが、今懸命にGを覚えているところですよ!!!!!!!!!!!!!!」とびっくりマークの数だけでやる気を表現して現状をそっと伝えたメールを送った。

その日からゆっくり頑張り、いまのところCとEmとGとDとAmとFが押さえられるようになりました。入江さん!コード覚えましたよ!!

入江さんとの出会いはおそらく僕が2年と半年くらい前に出した「後輩君」という曲に「よかったですよ!!」という風な連絡をいただいてからのお付き合いだと思います。

後輩君というのは僕が高校時代に出会って好きになった男の子への気持ちを歌にしたもので、これがなかなかによかったので褒めてもらうことが多く、それを受けて調子に乗って出した2曲目が「SUMMER TOWN」である。

これはもう何度も書いたのですが、SUMMERTOWNは「後輩君という名曲を世に送り出した人間の曲とは思えないほどの糞曲」という昔のファンからのダメだしを受けてしまうほどの出来になってしまい(これは名誉のために書いておくのですが、トラックは抜群に綺麗でかっこよくてPVも素晴らしく綺麗で、何がダメだったかというとひとえに僕の歌唱力の振り切れてなさ、PVでのたたずまいです)完全にやる気がなくなってしまっていた。しかしクラシックギターと僕の化学反応で大変なことを起こしてやりますよ!!そう意気込んでいます!!!

話は変わりますが、最近僕は足繁く通っている古本屋があります。

最初その店に入った時は品揃えもよくて意外な本が安かったりと普通に良いなあという印象でたまたま近くを通ったら寄る、というぐらいのものだったのですが何度か通ううちに少しずつその店の違和感に気づき始めました。

そこは女性の店員さんがほぼ一人で店番をしているのですが、行くとかならずおじいさんがその店員さんに話しかけているのです。それも本にまつわるような話ではなく、どうでもいいような雑談を延々としていて、なかなか終わらない。そんなに広くない店内なので会話の内容も筒抜けで、こちらも(なんでそんな話を延々としているんだ?)とモヤモヤするのです。

最初のほうはたまたまだろう、と思っていたのですがまた行くと別のおじいさんがいる、また別の日にいくとまた別のおじいさんがいる、また別の日に行くと別のおじいさんがいる。といった様子で、僕は釈然としない気持ちのままなんなんだここは..と外にでると、なんと外の100円本のコーナーのところに店内の様子を伺いながら自分の番を今か今かと待っているおじいさんが3人もいたのです。

僕は驚愕し、なるほど、ここは、老人たちが若い女性店員を目当てに話だけをしに来る地獄の本屋になっていたのだと理解しました。

それを知ってしまってからは僕はこの本屋の虜になってしまい、用のない日もわざわざ自転車に乗ってその店までいくほどのフリークになってしまった。

今日はどんな老人がいるのだろうとワクワクしながら入店すると、若作りを無理矢理している雰囲気のおじいさんが「俺さ、この前ストリップいってきたよ。尻だね、尻、女はさ!」と直接的に性をぶつけていて、女の店員さんがもう勘弁してくれといったふうに苦笑いしているのを見てウケたと判断したのか「この前なんて上野にGパン買いにいってさ、そしたら綺麗な尻したお姉ちゃんが3人いて俺がその尻をジーっと見てたらさ、何なんですか!とか言われちゃって、綺麗なお尻だねえと言ったら笑っててさ。なんでかなあ、俺ってなんかそういうの女の子に言っても大丈夫なんだよな」と一息に喋っていて、僕はゾクゾクしながら店員さんのリアクションを見るとああなんでこんな本屋になってしまったのだろうという感じに疲れ果てていて、僕は興奮してしまい2000円くらいの読む予定もない本を買ってしまいました。

また別の日には、普通に本の話を延々としているおじさんがいて、ああこの人はそこまで無茶なことはしないんだなと聞いているとそれまで目も合わせていなかったのに、いきなり顔を見て大きい声で「君はかわいいねえ」と言って帰ったおじさんがいて、何で最後にそんなモヤモヤすることを大声で言って帰るのか、リアクションも見ずに!!!ああ!!こうやって考えていることがもうあのジジイの思う壺なのか、なんなんだ!!とテンションが上がってしまい、もう持ってる本を普通に間違えて買ってしまった。すっかり僕はもうジジイたちの虜である。

本という共通の趣味と客という立場と知識という武器を使って、おとなしそうな古書店の女店主に懸命にセクハラしているジジイたち。僕の生活の活力にもなっている。

皆さんも探してみてほしい。ヒントは中野区です。またね

by akuta-seiryou | 2018-04-13 00:00 | 日記 | Comments(0)