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車内

「何度言えばわかるんだ!」車内に怒号が響いた。平日の昼間といえど電車の中にはそこそこの人がいる。皆が一斉に声のしたほうを向いた。

「お前は、頭が、悪いんだ!」母親らしき女が子供を怒鳴りつけている。怒られているその子供は、しゅんと頭を下げている。長い髪の毛が可愛い女の子だ。小学生くらいだろうか。

「お前は、何を考えているんだ!」母親はまだ怒鳴りつけている。異様だ。車内の人間は全員そちらに注目している。「なにを考えているか、全部わかるんだからな!」母親の怒鳴り声はほぼ絶叫の域に達している。これはダメだ、どんな理由があるにせよ止めなければと思い立ち上がると、電車の窓ガラスが割れてそこに大きな鶴が入ってきた。

「鶴じゃねえか!!」女は鶴のほうをみて怒鳴った。「なんで鶴が電車の中に入ってくるんだよ!!!」女はさらに激昂して怒鳴り散らしている、持っているカバンを床に叩きつけ、それを何度も踏みつけている。鶴が長いクチバシを開けると、そこからなんとバーン!!とシンバルの音がした。「うるせえ!!!!」女は怒鳴ると、そのまま手を振り上げ女の子を殴ろうとした。

するとその時、鶴が母親の襟首をつかみパタパタと電車の外に飛んで行った。

女の子はジッと窓の外を見ている。私も他の客も全員窓の外を見ている。

すると「次は~田無。田無」と車内アナウンスが流れた。

石神井で降りたかったのに、鶴と女のやりとりに気を取られて田無まで来てしまった。はやく家に帰りたい。


おにぎり100円セールというのを見ると「お!すごい買わないと」と思いますが近所のスーパーでは常に50円位でおにぎりが売られているのを思い出すと別に要らないなと思います

by akuta-seiryou | 2019-02-18 02:22 | 色々 | Comments(0)

あのリズムをもう1度

パソコンが治った!パソコンが治りました。ブログを書くときは僕はずっとパソコンだったのですが、パソコンが壊れてからというものブログを更新しようとしたらスマホで文字を打たないといけなくなり、チマチマ液晶の画面をみてフリック入力で文字を入れていてもまったく気分が乗らず、書いてはやめ書いてはやめをしていたのですが、この度パソコンが治りましたので軽快にキーボードを叩いています。

皆様、あけましておめでとうございます。すごく遅いですね。2月になってしまいました。いろいろなことがありました。僕らが単独ライブをやることになったのですが、それが開始8時間で完売させていただき、良かったなあということや様々なことがあったのですが、年始早々悲しい出来事もありました。

それはというと、僕が彼女を毎回必ず笑わせていた最強のリズムを忘れてしまったのです。

僕は可愛い男の子が好き(バイセクシュアル※(男※も女も好きだということ)(僕※は可愛い男の子のみ)(僕というのは木田))なのですが、僕にはめちゃめちゃ可愛くて愛らしくて大好きな彼女がいます。そしてその彼女を毎回笑わせているリズムがあったのです。そのリズム、これを書いている今となってはそのリズム自体を忘れているので、説明しようがないのですがそのリズムは口に出してもおもしろく、彼女の足をそのリズムで叩いて小さな音を出すだけでも笑いを起こせるという素晴らしいリズムだったのです。

具体的にどれだけすごかったかというと、以前僕と彼女とギャビン(ルミネのモデルとかをしてるめちゃめちゃ可愛い顔の外国人の芸人。調べてみてください)とあと数人でご飯に行ったとき、他にも初対面の人がいたのでその人に敬語で喋っていたところ、僕が敬語の境目の訳がわからなくなってつい何の気なしに彼女にも敬語で喋ってしまったのを後で怒られてしまい話が進んでゆくにつれ「どこまで本気で男が好きなの?」と聞かれ「可愛い男の子は普通に好き」と泣いて謝ったという少しだけボヘミアンラプソディみたいな出来事があった次の日でも恐る恐るそのリズムで彼女の体を叩いてみるとフフッと笑ってくれたというもう僕の中ではなくてはならないものでした。

そのリズムがなくなった。

ある日ふと忘れてしまったのです。その日は彼女の家に泊まっていて、起きたら何か違和感がありました。今思えばその違和感を無視して生活をしていれば、恐らくはあのリズムがなくなることはなかった。そんな気がします。僕はこの違和感は何だろうと思い、考えているうちにいつも発していたあのリズムがつっかえたように出てこないことに気づきました。

ここからがさらにダメだったのですが、彼女に向って「テン。テテテン。テンテン。テテテン」と少しリズムを発してみるとぽかんとしています。もちろんです。面白くも何ともないのですから。これをやってしまうことで、もしくはそのまま待っていれば脳の底から浮き上がってきてくれたかもしれなかったはずのあのリズムが別の面白くないリズムによって下にいってしまいました。その時の僕はそんなことも気づかずにただ闇雲に面白くないリズムを大量に口から発していました。「ツツツタン。ツタツツツン。タン!」「デデデデン。デデデン!デデデデン」目隠しをしたままグラウンドの上に落ちている1円玉を探すようなものです。当然見つかりません。

しばらく箸にも棒にも掛からないリズムを発し続けていた僕に、彼女が「あ~あ。忘れてもうたな」と言ってきました。この一言で僕はあのリズムを「忘れてしまった」という事実を自分の中で固めてしまいました。彼女も僕が何の足しにもならないリズムを出し続けるのを聞いたせいでぼんやりと思い出せくなってしまったらしく、それでもヒントとして「太ってるくせにこんな機敏なリズム」というので笑っていたというようなことを言われたのですが、もう思い出せません。彼女は面白いのです。「録音しとかなあかんかったなあ」とさらに言われ、あのリズムが記憶の奈落に落ちていくのだけがわかりました。言葉というものは繊細に扱わないといけません。悲しい。
例え、もしこれからの人生の中であのリズムを思い出した気持ちになったとしても(果たしてこれは本当にあのリズムなのか・・)という疑問がついてまわることになり、そのリズムは本来持っていた純な面白さを得ることはできないでしょう。ああ悲しい。僕のリズムはいずこに。

誰か僕のリズムを見かけたら声をかけてあげてください。

「君は本当に面白い。ゆっくり休んでくれ」と

by akuta-seiryou | 2019-02-01 14:45 | 思い出 | Comments(0)